本当に欲しいものは言えなかった

母は本当に優しい人で、自分を出すこともなければ、主張することもない人で、家族のためだけに生きているような人でした。
認知症になって少し変わってしまったのですが、洋裁をしていれば幸せな、何も欲しがらない人でした。

私は母の内職を手伝ったり、台所で忙しくしている母のそばで母の話を聞いていたり、いつも一緒にいた記憶があります。

でも、何故か母に対しては「守ってあげなきゃいけない。」と思っているようなところがあり、困らせたらいけないと思っていました。

誕生日のプレゼントにリカちゃん人形を買ってあげると言われ、天にも昇る気持ちでデパートに行ったのですが、本当は一番高いキラキラドレスのリカちゃんが欲しかったのに、何だか言えずに、一番安い地味な洋服のリカちゃん人形を買ってもらいました。

言えば高い人形でも買ってくれたはずなのに、何故か本当に欲しいものが言えない私でした。

本当はピアノが習いたかったのに、言えなかったり、高校受験の時に、もう少しレベルの高い高校に行きたかったのに中学の担任の先生に言えずに、先生の勧める高校を受験したり、大学受験でも本当に行きたい大学をあきらめたり。

大人になって恋愛する時も、本当に好きな人には告白なんか出来なくて、好きだと言ってくれる人と何となく付き合うみたいな感じでした。

今にして思えば、「欲しがってはいけない。」のビリーフです。でも、何でこのビリーフが出来てしまったかが謎なんです。

たぶん、父に投げ飛ばされて、遊びに行けなかった時の影響なんだと思いますが、本当に親の影響ってすごいです。

でも、今からでも大丈夫です。ビリーフチェンジで人生変えられます!

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