父にまつわるビリーフ

子どもの頃に父に投げ飛ばされたり、ポットで頭を殴られたりした記憶と、口を開けば「うるさい。黙れ。」しか言わなかった父のおかげで、私は年上の男性がとても苦手でした。

会社の上司や見るからに偉い人も苦手で、上手くしゃべることが出来ませんでした。

父はあの年代の男性にしては高学歴で、仕事も全国規模の大きな会社に勤めるいわゆるエリートです。
そして、当時の人にしてはイケメンで、背も高くて足も長くカッコよい人でした。

でも、父が嫌いだった私は、反動でイケメン嫌いになり、どちらかと言えば背の低い人が好みで、学歴も全くこだわらない女性に育っていました。当時は3高(高学歴、高収入、高身長)が、結婚の条件だった時代にです。

感情をうまく出すことが出来なかった私は、小中学時代はクールな女の子だと思われていましたが、たった一つ本当に苦手だったのが、男子に告白されて、返事を聞かせてと言われることでした。

本当に自分の気持ちを言えない子だったので、「その子のことをあまりよく知らないのに、好きでも嫌いでもないのに、何で返事をしなきゃいけないの?」とぐるぐる考えて、困って困って、結局何も言えずに、涙が出てきて、相手もびっくりして、「あ、ごめん。」で終わり。

そういう場面が、本当に嫌でした。

そして、感情を出せない、うまく言えないことが、結婚してからの大事件につながるのでした。

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